論理的なディペンデンシーを使ったサーバ統合

移行元の物理サーバを仮想マシンとして移行先の物理サーバに集約するサーバ統合は,通常,移行先の物理サーバにおける計算資源の使用率が最大になるように行われる.サーバ統合の問題点は,移行先の物理サーバが故障したときに広がる被害の影響が考慮されていないことである.この論文では,移行先の物理サーバの故障の影響を定式化し,論理的なディペンデンシーを持つ場合にはサーバ統合配置計画によって故障の影響に差異があることを示す.また,焼きなまし法をサーバ統合配置計画の算出に適用した.サーバ統合配置計画立案をビンパッキング問題として定式化した従来手法とサーバ統合配置計画を求める焼きなまし法を比較評価した.焼きなまし法を用いると故障の影響を小さく抑えたサーバ統合配置計画を求めることができ,故障のリスクを抑えられることを示した.

By: 塩谷知宏,加納真,串田高幸

Published in: RT0870 in 2009

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